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刑・害・破

地支の合と冲で、地支合の複雑さがわかったと思います。暗記はアプリに任せ、意味を理解すれば大丈夫です。ただし地支には、合と冲のほかに刑・害・破もあります。もう少し学んでいきましょう。

:::tip 補足 合・冲は重要でも、刑・害・破は作用が弱く、あまり重視しない鑑定者もいます。これらすべてを考慮するのは難しいことですが、まず何を意味するのかは知っておきましょう。 :::

刑は刑殺とも呼び、通常は好ましくない作用として読みます。字には罰を受ける、閉じ込められるといった意味があり、罪や処罰、拘束に結び付く運と解釈される場合があります。

ただし必ず悪いわけではありません。命式全体の気が清ければ、軍人・検察・警察などの強い職業で大成する場合もあります。「犯罪者と警察の命式は紙一重」という言葉は、どちらにも刑殺が見られ、全体の清濁や巡る運によって現れ方が変わるという考え方です。

刑の成立の考え方

刑の起源は古書にも詳しくなく、近現代の書籍にも明確な説明は多くありません。甲戌アン・テオク博士の『合冲刑害破』には、成立の規則を考える手掛かりがあります。

まず、上段に方合、下段に三合を並べます。

地支の刑の成立を説明する図

上下を組み合わせると次のようになります。

  1. 寅申
  2. 卯子
  3. 辰辰
  4. 巳寅
  5. 午午
  6. 未戌
  7. 申巳
  8. 酉酉
  9. 戌丑
  10. 亥亥
  11. 子卯
  12. 丑未

1・4・7をまとめて寅巳申の三刑、2・11を子卯の相刑、6・9・12を丑戌未の三刑と呼びます。3・5・8・10は辰辰・午午・酉酉・亥亥の並存刑です。

:::tip 補足 数学や科学を学んだ方には、こうした論理は根拠が弱く感じられるでしょう。命理学は数学や物理学のような厳密な体系で発展した学問ではありません。法則の多くは科学的に検証できるものではなく、ある程度は信念の領域に属します。 :::

寅巳申の三刑

寅巳申はいずれも陽の生地です。陽気が強く、気が短く、すぐに結果を求めたり、自負や特別意識が強くなったりしやすいとされます。「無恩之刑」とも呼び、自己中心的で他人を軽んじる傾向を表します。

一方、命式の気が清ければ、強いカリスマ性や指導力が必要な軍・警察・検察などで力を発揮できます。悪い方向に進むと裏社会で頭角を現すとも解釈します。歴史上の例として、朴正熙元大統領の命式が挙げられます。寅申巳亥の四生地をすべて備える四生格です。

アプリで求めた命式では、年支・日支・時支が寅巳申の三刑です。

朴正熙元大統領の命式例

日支が寅巳申のいずれかで、行運からも寅巳申が来ると、健康面に問題が出る場合があるとされます。行運は後で扱いますが、今は10年・1年・1か月・1日などの単位で変わる運と考えてください。

三つのうち二つだけの場合を六刑と呼びます。寅巳申の三刑は、離れていても作用すると考えます。

丑戌未の三刑

財に恵まれても家族関係では不幸が多いとされます。「恃勢之刑」とも呼び、些細なことで大きく争い、関係がこじれやすいと解釈します。孤独や憂うつ、精神的な不安定さが現れ、行運によって財運の波が大きくなる場合もあります。伝統的には、女性で人生の困難がより強く現れるとされます。

ただし命式の気が清ければ、寅巳申と同様、軍・検察・警察など生死に関わる強い職業で成功する場合があります。日干が強ければ健康長寿の命ともいいます。金泳三元大統領は己土の日干が非常に強く、丑戌未だけでなく辰もそろう四庫格の例です。

図では月支・日支・時支が丑戌未の三刑となっています。

金泳三元大統領の命式例

丑戌未の三刑も、離れていても作用すると考えます。

子卯の相刑

卯木にとって子水は、自分を生じ、陰陽も同じなので偏印です。しかし子水は真冬の氷水で、卯木には受け止めにくい印星です。子水は助けるつもりでも、卯木には自分を凍らせる水であり、ありがたいとは感じられません。

このため「無礼之刑」と呼び、礼をわきまえず、思うままに行動する傾向と解釈します。行運で子卯の刑が成立すると、色情が動いて不倫などの噂に巻き込まれることがあるとされます。

ただし必ず無礼や好色になるわけではありません。官星が発達していれば自分を制御できます。また命式の気が清ければ、芸術分野で優れた力を発揮する場合があります。

辰辰・午午・酉酉・亥亥の並存自刑

同じ文字が重なり、自分で自分を縛る形として並存自刑と呼びます。利己的、極端、敏感、意気消沈しやすい性格を表す場合があります。自分に罰を与えるような自己消耗や、些細なことへのエネルギーの浪費にもつながるとされます。

ただし必ず性格が悪くなるわけではなく、命式全体の気が清ければ悪い面が出ない場合もあります。並存自刑は、地支が隣り合う場合にのみ作用すると考えます。

害は6種類あるため六害とも呼びます。六合を同じ緯度の組み合わせとすれば、六害は同じ経度の組み合わせで表せます。

地支の六害

戌酉・申亥・未子・丑午・寅巳・卯辰の6種類です。

六合と交差するため、六害は六合を壊すと考える場合があります。命式に六合があるときに行運から六害が来ると、合が解け、合化の作用がなくなるという見方です。

作用は冲や刑より弱く、地支が隣り合う場合にのみ働くと考えます。

破にも6種類あり、六破と呼びます。酉子・丑辰・寅亥・卯午・申巳・戌未です。地支を円形に並べ、順方向または逆方向に数えて4番目の地支を組み合わせます。

地支の六破

木・火・金・水の三合を並べると、木の三合と火の三合、金の三合と水の三合の、生・旺・庫それぞれが破になります。

三合と地支の破

この観点から、破は三合を壊すものと考えられます。

丁亥万歳暦での刑・害・破

アプリでは地支の合・冲に加え、刑・害・破も一目でわかるように表示します。

丁亥万歳暦での刑・害・破

まとめ

  • 刑には寅巳申の三刑、丑戌未の三刑、子卯の相刑、辰辰・午午・酉酉・亥亥の並存自刑があります。
  • 害は戌酉・申亥・未子・丑午・寅巳・卯辰の6種類です。
  • 破は酉子・丑辰・寅亥・卯午・申巳・戌未の6種類です。