地支の合と冲
天干の合は5種類、冲は4種類で比較的覚えやすいものでした。一方、地支は複雑で、合だけでも六合・三合・方合・暗合などがあります。
天干と同じく、実際の鑑定への適用には統一された法則がありません。鑑定者によって使い方や主張が異なるため、まず基礎を学び、経験を積みながら使い方を身に付ける必要があります。それぞれの合を見ていきましょう。
:::tip 丁亥万歳暦を使えば暗記は不要です 天干と地支の合・冲をわかりやすいグラフで表示します。組み合わせをすべて暗記しなくても、合や冲の意味を理解すれば利用できます。 :::
六合
六合は文字どおり六つの合です。十二地支を12時の位置から円形に並べ、地球の自転軸のような傾いた線を引き、同じ緯度にある地支を結ぶと六つの組み合わせができます。

:::warning 補足 自転軸と緯度を使う説明は、覚えやすくするためのものです。本来の由来は古代天文学に関わりますが、明確に説明した根拠資料を見つけにくく、現在はこの程度の説明で理解されることが多いようです。 :::
子丑合化土
子水と丑土が合して土になります。

寅亥合化木
寅木と亥水が合して木になります。

卯戌合化火
卯木と戌土が合して火になります。

辰酉合化金
辰土と酉金が合して金になります。

巳申合化水
巳火と申金が合して水になります。

午未合化火
午火と未土が合して火になります。

合化する五行の考え方
なぜ子丑は土、寅亥は木、卯戌は火、辰酉は金、巳申は水、午未は火になるのでしょうか。
明確な起源を見つけるのは難しいものの、次のような対応で覚えることができます。太陽からの並びは、太陽(火)→水星(水)→金星(金)→地球→火星(火)→木星(木)→土星(土)です。

午未合を太陽とすると、巳申合が水星、辰酉合が金星、卯戌合が火星、寅亥合が木星、子丑合が土星となり、それぞれの五行が対応します。
三合
三合は三つの地支から成り、亥卯未・寅午戌・巳酉丑・申子辰の4種類があります。最初は生地(亥・寅・巳・申)、次は旺地(卯・午・酉・子)、最後は庫地(未・戌・丑・辰)です。生・旺・庫が旺地を中心にまとまります。
なぜこの組み合わせになるのかは、蔵干に手掛かりがあります。
亥卯未
旺地は卯木なので、合化すると木になります。蔵干とともに示すと次のとおりです。

亥月は冬の始まりですが、中気には甲木があります。次の季節の春の気が、すでに亥月から生まれているためです。卯月は春の木の気が最も盛んな月、未月は夏の終わりであると同時に、前の季節の春の気がついに終わる月で、中気は乙木です。
つまり木の気が生まれる亥月、盛んな卯月、終わる未月の組み合わせです。結果は旺地の木となり、蔵干全体を見ても木が最も強くなっています。
寅午戌
旺地は午火なので、合化すると火になります。寅月は夏の気である丙火が生まれ、午月は最も盛んになり、戌月で夏の気が終わります。ここでも生・旺・庫の組み合わせです。

蔵干でも火が最も強いことがわかります。
巳酉丑
旺地は酉金なので、合化すると金になります。巳月に秋の気である庚金が生まれ、酉月に最も盛んになり、丑月で終わります。

蔵干でも金が最も強くなっています。
申子辰
同じ仕組みで申子辰が三合となり、旺地の子の五行である水に合化します。

蔵干でも水が最も強いことがわかります。
半合
三合は二つだけでも合が成立すると考え、半合と呼びます。ただし旺地を含む必要があります。申子辰なら、申と子、子と辰は半合ですが、申と辰だけでは成立しません。
方合
方合も生・旺・庫の三つの地支の合で、亥子丑・寅卯辰・巳午未・申酉戌の4種類があります。
東西南北の方位の合であり、春夏秋冬の季節の合でもあります。陰陽と五行で学んだように、木・火・金・水は東・南・西・北、春・夏・秋・冬を表します。地支を方位に沿って並べると次のようになります。

- 寅卯辰は東・春を表し、木に合化します。
- 巳午未は南・夏を表し、火に合化します。
- 申酉戌は西・秋を表し、金に合化します。
- 亥子丑は北・冬を表し、水に合化します。
方合も、旺地と生地または庫地の二つがあれば半合が成立するとする説があります。
暗合
暗合は地支の蔵干同士の合で、天干合に関わります。天干合には甲己合化土・乙庚合化金・丙辛合化水・丁壬合化木・戊癸合化火があります。
二つの地支の蔵干の間に天干合があれば、地支同士が暗合するといいます。初気・中気・本気があるため多くの組み合わせができます。本気同士だけを見る説も、初気と中気など本気以外も含める説もあります。
すべてを含めると非常に多くなるため、ここでは本気同士の合だけを扱います。
:::tip 補足 丁亥万歳暦でも、本気同士が合う場合だけを暗合として表示します。 :::
寅丑合化土
寅の本気の甲木と、丑の本気の己土が甲己合となり、土になります。

寅未合化土
寅の本気の甲木と、未の本気の己土が甲己合となり、土になります。

卯申合化金
卯の本気の乙木と、申の本気の庚金が乙庚合となり、金になります。

巳酉合化水
巳の本気の丙火と、酉の本気の辛金が丙辛合となり、水になります。

午亥合化木
午の本気の丁火と、亥の本気の壬水が丁壬合となり、木になります。

戌子合化火
戌の本気の戊土と、子の本気の癸水が戊癸合となり、火になります。

辰子合化火
辰の本気の戊土と、子の本気の癸水が戊癸合となり、火になります。

辰と子は暗合だけでなく、申子辰の半合にもなります。半合なら水、暗合なら火です。こうした場合の具体的な鑑定法を示す教材はなく、経験を積んで扱い方を身に付ける必要があります。
暗明合
暗明合は天干と蔵干の合です。壬午・戊子・丁亥・辛巳では、天干と地支の本気が合します。甲午・己亥・癸巳も暗明合に含める場合がありますが、こちらは本気ではなく中気や初気との合です。
ここでは本気との合である4種類を見ていきます。
壬午の暗明合
壬水と、午の蔵干の丁火が合化して木になります。

戊子の暗明合
戊土と、子の蔵干の癸水が合化して火になります。

丁亥の暗明合
丁火と、亥の蔵干の壬水が合化して木になります。

辛巳の暗明合
辛金と、巳の蔵干の丙火が合化して水になります。

地支の冲
十二地支を円形に並べたとき、反対側に位置する地支同士が冲します。2文字ずつ、合計6種類です。

寅申冲・巳亥冲・子午冲・卯酉冲・辰戌冲・丑未冲があります。生地同士、旺地同士、庫地同士がそれぞれ冲します。辰戌丑未以外は、火と水、木と金の衝突であり、東西・南北の方位の衝突でもあります。
辰戌冲・丑未冲も蔵干を見ると、火と水、木と金が冲しています。

方合の観点では、寅卯辰の木局と申酉戌の金局が、生・旺・庫それぞれで冲します。巳午未の火局と亥子丑の水局も同様です。

この観点からは、冲は方合を壊すものと考えることもできます。
解釈上の主な論点
天干と同じく、地支の合と冲にもさまざまな解釈があります。
離れていても合や冲が成立するか
隣り合っていなければ成立しない説と、離れていても成立する説があります。六合だけでなく三合・方合・冲でも同様です。隣り合うと強く、離れると弱いとする折衷的な見方もあります。
三合・方合・六合・暗合のどれが最も強いか
実際の命式では複数の合が複雑に絡み合います。優先順位には違いがありますが、一般には三合→方合→六合→半合→暗合の順に強いとされます。
方合にも半合があるか
三合のように旺地と残りのどちらか一つがあれば成立する説と、方合は必ず生・旺・庫の三つがそろう必要があるとする説があります。
丁亥万歳暦での地支の合と冲
命式・運勢・相性分析では、各種の合と冲が次のように表示されます。

まとめ
- 六合は子丑合化土・寅亥合化木・卯戌合化火・辰酉合化金・巳申合化水・午未合化火です。
- 三合は亥卯未・寅午戌・巳酉丑・申子辰で、旺地の五行に合化します。
- 方合は寅卯辰・巳午未・申酉戌・亥子丑で、旺地の五行に合化します。
- 暗合は蔵干同士の合です。本気だけなら寅丑合化土・寅未合化土・卯申合化金・巳酉合化水・午亥合化木・戌子合化火・辰子合化火の7種類です。
- 暗明合は天干と蔵干の合です。本気だけなら壬午・戊子・丁亥・辛巳の4種類です。
- 地支冲は寅申・巳亥・子午・卯酉・辰戌・丑未の6種類で、生地同士・旺地同士・庫地同士が冲します。