天干の陰陽五行
これまで六十干支、陰陽と五行、五行の相生・相剋を学びました。今回は天干・地支が陰陽五行とどのようにつながるのかを見ていきます。
天干に与えられた陰陽五行
六十干支と年月日時では、四柱八字とは生まれた年月日時を年柱・月柱・日柱・時柱の四つの干支で表したものだと説明しました。古代の人々は、時間を表す天干10文字と地支12文字に陰陽と五行の属性を与えました。
天干には甲乙丙丁戊己庚辛壬癸、地支には子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥を使います。この合計22文字のそれぞれに、陰陽と五行が割り当てられたのです。
甲は陽の木、乙は陰の木、丙は陽の火、丁は陰の火、戊は陽の土、己は陰の土、庚は陽の金、辛は陰の金、壬は陽の水、癸は陰の水です。五行は2文字ずつ木・火・土・金・水の順に並び、陰陽は陽・陰・陽・陰と交互に繰り返します。
天干と五行を合わせた呼び方
属性をわかりやすくするため、天干の後ろに五行を付けて呼ぶことがあります。甲木・乙木・丙火・丁火・戊土・己土・庚金・辛金・壬水・癸水という呼び方です。
天干の陰陽五行の表記法
ここで、丁亥万歳暦で考案した独自の表記法を紹介します。
陽は文字の下に大きな長方形一つ、陰は小さな長方形二つで表します。韓国の太極旗に描かれた乾坤坎離の線に似ています。さらに、その枠を五行の色で塗ります。これで陰陽と五行が一目でわかります。
この方法で十干を表すと、次のようになります。

実際に丁亥万歳暦の命式メニューで分析してみましょう。原文で紹介している旧サービスは有料ですが、1901年の命式は無料で分析できました。1901年の任意の日時を入力して分析ボタンを押します。陽暦1901年1月1日1時0分では、次の結果になります。

各文字の陰陽と五行がすぐにわかります。時干は陽木、日干は陰土、月干は陽土、年干は陽金です。
十干の象徴
陰陽五行を割り当てることにより、各天干にどのような性質が生まれるのか、簡単に紹介します。
甲木の象徴
甲木は大きな木です。大きな松やイチョウのように高く伸びようとし、まっすぐで剛直です。周りに木陰も作ります。
乙木の象徴
乙木は花・雑草・草・苔を表します。どんな場所でも育ち、抜いたり切ったりしてもまた生える、粘り強い生命力があります。
丙火の象徴
丙火は大きな火や太陽です。周りを明るく照らし、存在感を示します。草木を育て、世界を暖めます。
丁火の象徴
丁火はろうそくのような小さな火、星や月です。太陽ほど明るくはありませんが、暗闇の中の光や希望になります。
戊土の象徴
戊土は大きな山です。どっしりとして粘り強く、気まぐれではありません。情に厚く、頑固です。
己土の象徴
己土は田畑の土です。栄養を与えて新たな命を育み、食物を育てます。他人を思いやり、配慮と温かさを持ちます。
庚金の象徴
庚金は大きな岩や未加工の原石です。粘り強く実直で、加工されていない純粋さを持ちます。
辛金の象徴
辛金ははさみ・斧・刃物などの小さな金属や、加工された原石・宝石です。削り整えたように端正で、鋭く洗練されています。
壬水の象徴
壬水は海や大河です。底知れず深く、内面が読みにくい一方、障害に当たると避けて流れる柔軟性があります。高い所から低い所へ流れるため、自然の道理に従います。
癸水の象徴
癸水は霧雨、葉に宿る露、井戸の水のような小さな水です。生命の源となり、謙虚で清らかです。
まとめ
天干の陰陽五行と、それに由来する性質を簡単に見てきました。ほかにも無数の属性がありますが、初心者向けの講座なので、情報を詰め込みすぎず少しずつ学んでいきましょう。
- 十干の甲乙丙丁戊己庚辛壬癸には、それぞれ陰陽と五行が割り当てられています。
- 五行を後ろに付け、甲木・乙木・丙火・丁火・戊土・己土・庚金・辛金・壬水・癸水とも呼びます。
- 陰陽五行により、それぞれの天干にさまざまな象徴が与えられます。